お久しぶりでございます。
最近ミラーレスカメラを購入し、奮闘中。写ガールデヴューしました。
さんざんプロの写真家の批評しといて、今更何やってんだ? 状態ですが。(笑)
写真を趣味にしている方も多い。プロ顔負けのアマチュア写真家もいっぱい。
日曜画家と比較すると格段にカッコイイ。
だからですかね?
写真には、歴史を変える力さえあります。
有名どころのリンク貼っておきます。
http://labaq.com/archives/50761341.html
禁断の領域に踏み込めば、戦後に撮られたマッカーサーと昭和天皇の写真とかもそうです。
写真ほど人々に身近なアートはないのですが、批評家気取りの方は、海外写真家がお好き。
「やっぱりメープルソープだ」が多数。
「ダイアン・アーバス派です」とか、「アーヴィング・ペンだ!」とか、
「ウィトキンが好き」とか、「ブルース・ウェーバーがベスト」とか仰る方もしばしば。
便利なサイトを見つけたので、貼っておきます。
この中で何人ご存知ですか?
http://search.reset.jp/category/23232.html
最初にメープルソープの写真集を輸入した、当時のリブロにいた鈴木行氏は、
「ルノアールの画集の間に挟んでやっとこさ輸入したもんだよ~ (;´Д`)」とか言ってました。
当時は、いかに芸術的作品であろうとも、エロい写真は輸入禁止だったんですよね。
私の「写真史」の師匠は伊藤俊治氏でした。
カメラ・オブスクラから始まって、写真の歴史を辿り、ロラン・バルトの『明るい部屋』読んだり・・・
そして・・・
ここからは日本の写真界なう、の裏側をちょっと暴露しましょう。
(土門拳とかは置いといて。)
日本の写真界には、大きく分けて2つの派閥があります。
ひとつはアラーキーこと「荒木経惟派」。
もうひとつはキーシンこと「篠山紀信派」です。
このご両人、マジで仲が悪い。というか、敵対しています。
私は、最初についた編集者のお陰で、アラーキー派に属しておりました。
特に好みで決めたわけではありません。
編集女史が熱狂的アラーキー・ファンだったってだけ。
が、そこが煉獄の門でございました。
キーシンの写真を褒めようものなら、アラーキーは烈火の如く怒ります。
叱られて、帰りに「自殺したろか?」と思うほど、罵られた経験ありです。(笑)
アラーキーの取材をする時は、2分で終了。
展覧会の宣材写真をちょちょっと見て、「あとはテキトーに書いとけ」でフィニッシュ。
信頼されていたというか、何と言うか・・・
長島有里枝とか、蜷川実花とか、最近注目を浴びている女性写真家が、
どっちに属している、なんてことになってるかどうかは、知らないんですけどね。
以前、アラーキーとキーシンが同時に料理を撮った写真集を出したことがあって、
飯沢耕太郎氏に「両方の比較を書いてみない?」と言われた時は、
「殺す気か?」と思って飯沢氏を睨みつけまして候。
そういう状態が今も続いています。(笑)
蛇足ですが、ワタクシめの写真批評の基準はと申しますと・・・
「天使が通る」です。(フランス語のことわざとは違った意味で。)
何百何千の写真を見てますと、何気な~い写真に、
ふと、「あ、これ、天使が通ってる」っていうのが解るようになるんです。
写真は一瞬が勝負。その瞬間に、奇跡的に「聖性」のような物が宿る。
寝起きのパパと息子とか、捨てられた古い冷蔵庫とかが、天使の如く神聖に見えるのです。
もちろんこれ、アマチュアには無理。
プロでも、一生に数回あれば良い方だってな感じ。
プロの写真家の写真は、版権が切れていない限りネット上には存在しないので、
写真好きの皆様、写真集をいっぱい買って下さい。(立ち読みはダメよw)
と、本屋さんのご機嫌をとって、この回は終わり。へっへへ(^_-)-☆