開発チエ
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KAIHOTSU Chie/開発チエ
アートのお作法

慶應義塾大学卒業時より「美術手帖」「STUDIO VOICE」「SALE 2」などに美術批評を執筆。批評家生活10年経過した後、筆を折り帰郷。犬2匹と実家でのんびり生活中。

<萌え>の殺戮

ビックリ・イラストから入ってみました(笑)

こちら、オバサンたちの涙を絞るだけ絞った韓国ドラマ、『冬のソナタ』を見て、素人さんが描いたイラストらしい。『冬のソナタ』は、なかなかヒロインとヒーローがくっつかないという、韓国ドラマらしい、障壁に次ぐ障壁が襲ってくるドラマで、このイラストは、あくまで「夢物語」として描かれたもの。ドラマには無いけど、あり得るかも、あるいはあり得ないかも知れない、ヒロイン&ヒーロー&その子供がすやすや眠っているという1コマ。これ、無断でポストカードやカレンダーやらに転載され、描いた人は激怒してました。まぁ、オバサンたちの「萌え~~~」です。「ヨン様ブーム」って何だったんでしょうね?(笑)

なんでよりにもよって『冬ソナ』の萌え絵?

あれこれ考えたんだけど、筆者はそろそろオバちゃんの一員なんで、どれを選んでいいのかわかんなくて、これが一番一般性あるかな?と思って選びました。

 

で、ここでやおらカオス*ラウンジの話に持って行くんざます。

カオス*ラウンジは、pixivからイラストを何枚もパクったことで、一時期、pixivユーザーともめてましたよね。いまは仲良しっぽいけど。

他人の文学作品をズタズタに切っちゃってテキトーにつなげて全く別の文学作品を作るという行為は、「カットアップ・サンプリング・リミックス」で有名なビートニクスがやってきたことそのもので、何も珍しいことじゃない。

アートでも、コラージュとかアッサンブラージュとかジャンクアートとかブリコラージュとか、ビートニクスより以前にさんざん行われてきたこと。

文学・アート班から見ると、カオス*ラウンジには「ふーん」としか思ってないですね。

でも、ここで、「ほらー、やっぱカオス*ラウンジなんてクソじゃ~ん!」って喜ばないでね。

カオス*ラウンジは、たぶん、「萌え切り」をやったんだと思うんですよ。

「文学切り貼りによる<文学の殺戮>」でもなく、「ガラクタ寄せ集めアートによる<従来のアートの殺戮>」でもなく、「<萌え>なる概念の殺戮」を。

だからこそpixivユーザーは適格な反論の言葉を持てなくて、オロオロし、反論された方も「???」ってなっちゃって、一瞬ゴチャゴチャになっちゃったんじゃないのかな?

「萌え殺し」って一言が無かったために。

 

←これは惣流・アスカ・ラングレーさん。

「新世紀エヴァンゲリオン」では気の強い帰国子女。

綾波レイの方が萌えるのかな?

これ↑はテキトーに拾ってきたんだけど、お米の「あきたこまち」のPRキャラ??? 着物をきた時代物も人気あります。

こちら→はボーカロイドの初音ミクさんですかね?

ツインテール(横っちょで長い髪を結んだヘアスタイル)は割とメジャーな萌えアイテムらしいです。

 

 

やはり上のようなイラストをテキトーにぶった切られると、「萌え」ってどこかに行っちゃう気がするんです。

で、ここで、(こんなお粗末な文脈でw)、会田誠画伯にご登壇頂きましょう。

さて。

これって、萌えます?

美術系の学校に在籍している、あるいは卒業生だという方々、模範解答は「萌えません」です。

で、「これは<萌え>の脱構築である」と、勇気あるならセンセ―に言ってみましょう。

センセ―も「脱構築?( ゚Д゚)」って感じだったら、Wikipediaと図書館をウロウロして学習しませう。

「うっわ~、マジわかんねー!」って思ったら、コメント下さい。次回がその説明になる、かも知れません。

 

 

 

まー、ケルアックとかのビートニクスの連中が崇拝していたポール・ボウルズって作家がいますが、ボウルズ自身はビートニクスを嘲笑ってた、なんていう話があって、その理由を説明すると、げ~~~ってくらい長くなるのでやめときましょう。

 

 


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